龍王桜

長徳寺の龍王桜三重県指定天然記念物

 

この桜は室町時代から知られている古い品種で、フゲンゾウと呼ばれ、山桜やソメイヨシノより遅れて開花し、見頃は4月の中旬。若葉を交えて咲き誇る様は美しく、仏画に描かれた普賢菩薩の高雅な粧にたとえられている。

 

「龍王桜」の由来は長徳寺大器和尚の頃(1560年)美しい女が参拝することが数日続き、その訳を聞いたところ「自分は門前の淵に住む大蛇で、大器和尚の法力によって済度を受けたいので毎日参拝している」と述べた。
和尚は女に戒めを授け蛇身に転じさせたが、女はそのお礼として龍鱗と桜の種を贈った。これが古来より名木として今に繁り龍王桜と呼ばれるようになったと伝えられてる。