坐禅は、ただ「坐る」だけのことです。
でも、この「坐る」というのは、世間でいう「座る」とは全く意味が違います。
一般的にいう「座る」は、横になるでなく、立つでなく、お尻を何かにつけて体を立てていることを言います。そして、その時の心の状態はどうでもいいのです。
これに対して、坐禅の坐るは、お尻を何かにつけて体を立てているといういところは同じですが、心の働きは全く違います。
しっかりと起きています。しかし考えないのです。あれこれと理屈を考えないのです。いいとか、悪いとか考えないのです。(最初は、難しいので 呼吸に集中します。頭の働きを呼吸に集中させることによって、ほかのことが頭に浮かばないようにするのです。)
もちろん、目覚めているわけですから、いろんなことが頭に浮かんできます。それが普通です。でもそれを相手にしないのです。どんなに素晴らしいことがあっても、それに執着しないことが大切です。
ただ単に、「今ここ」を感じるだけです。
そうすることによって、いろんな捉われから解放されます、そして本当のことが見えてきて、本当の大安心という心持になれるのです。
足腰に無理のない椅子坐禅もございます。
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